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先進地視察(石川県能美市 西田栄喜さん、9月20日)

自称、日本一小さな専業農家の西田栄喜さんの畑と加工所をみせていただきました。

西田さんは20年近く前に首都圏からUターンで有機農業を開始しました。現在、30アールの野菜を露地と雨よけハウスで育てて野菜セットとして販売、野菜を使った漬物などの加工品、手作りのお菓子、さらに調味料や飲料などの取り扱い商品で、年間売上げは1,200万円、所得は600万円に達しています。

配られた資料に「農業の固定概念を捨てること」とありましたが、まさにそれを実践しています。
 1.小規模では専業で食べていけない=>十分な売り上げと所得がある=>全て直接販売で、利益率は農産物で8割、加工品でも7割
 2.たくさんの農業機械は必須=>草刈機、ハンマーナイフモア、小さな中古の管理機、たったこれだけ
 3.自分が育てたものしか販売してはいけない
   =>原料を仕入れて、加工品として漬物やお菓子を販売=>夫婦二人だけと思えないほど品揃えが豊富(「風来のHP」: http://www.fuurai.jp/order-1.htm)
   プラス、取扱商品も豊富
 3.当初から無農薬栽培で、有機肥料や家畜堆肥を使っていましたが、虫の害が多くなって、廃菌床を使うように転換したところ、虫の害が少なくなり味も良くなったとのことです。炭素循環農法と呼ばれています。ただし、炭素循環農法の習熟には苦労もあったそうです。
 4.商品に加えて農家そのものをブランドに!。当会の会員でもそのような農家、加工品生産者におられ、全く同感です。農家のブランド力を高めることの一例として、キムチに適した白菜の品種の種を播くところから、プロセスを公開して、消費者の信頼を得ること(キムチは西田さんの定番商品)。別の例として、農家と消費者が出会う「農コン」を開催して、農家の人柄を理解してもらい、消費者の共感を高める方法もあります。
 5.仲間の農家と連携して、セット商品を販売する。西田さんの場合は、鍋セットに仲間の農家の豚肉を使っています。

 これまで蓄積したノウハウを企業秘密にせずに公開してくれるので、本当に参考になりました。広い心で視察を引き受けてくださった西田栄喜さんにお礼申し上げます。また、マイクロバスを出していただいた川村会員のおかげで、参加者は運転せずに石川まで弾丸ツアーすることができました。感謝します。

西田さんには、来年1−3月頃に福島にお越しいただき、ワークショップ形式の講演会を予定しています。詳しいことが決まりましたら、またご案内します。

西田さん視察
西田さんのところの外観

西田さん視察2
野菜畑を説明中

西田さん視察3
散布された廃菌床

西田さん視察4
生育中の野菜

西田さん視察5
機械はこれと刈払い機だけ

西田さん視察6
弾丸ツアーのバスで自己紹介
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9月12日稲作技術検討会(浜通り)報告

いわき市、南相馬市小高区、相馬市の有機水稲栽培圃場を見学しました。参加者は12人でした。

いわき市では安島美光会員の山田錦。昨年から栽培を開始し、今年は山田錦のクセも習得して順調な生育でした。

小高区では、根本洸一会員の雄町。昨年より生育が遅れ、ようやく出穂が始まったところでした。稲刈りは11月になる見込みですが、稲姿は立派でした。

相馬市へ移動して、非会員ですが、渡辺正行さん、反畑(たんばた)能(あとう)さんの水田を見学しました。渡辺さんは、乗用のチェーンとプラホウキ除草、歩行の動力田車を組み合わせて、反畑さんはトロトロ層が形成されて、それぞれ5ヘクタールの水田を有機栽培していました。

見学会終了後も、参加者は反畑さんの水田脇で、稲作論議が尽きませんでした。これぞ農民魂です!

今回見学させていただいた根本さんが80歳、渡辺さんも70代、反畑さんは84歳!ですが、みんな現役で除草剤を使わず稲つくりを行っています。安島さんは60代ですが、フルマラソンを走ります。稲姿も素晴らしい。これから超高齢化社会を迎える中で、現役で農業を続ければ何歳になっても生きがいがあり、頭も使い体も動かすので健やかな老後につながる。稲姿だけでなく、生きざままで学ばせてもらいました。ありがとうございました。

稲作技術検討交流会
山田錦の前で説明する安島さん

稲作技術検討交流会 2
ようやく出穂始めた雄町を背に根本さん

稲作技術検討交流会 3
長さ4mのプラホウキ、土を削るように除草する、一番手前が渡辺さん

稲作技術検討交流会 4
おん歳84歳の反畑さん

8/27 藍の学校 生葉染め編を開催しました

藍の学校1
お天気にも恵まれ、藍の学校 生葉染め編を開催しました!
今回は初心者にも気軽に体験できるバンダナ染めです。
まずはバンダナに模様をつけるため、輪ゴムや割り箸、洗濯バサミを使って施していきます。
その後、畑に行って生葉を摘み取ります。
前回、定植した苗だけでは足りず、森さんの畑からも分けていただきました。
藍の学校4

およそ20センチほどの長さで摘み取り、茎から葉を外していきます。
その後、葉を水洗いをして洗濯ネットに入れ、揉み出し染液を作っていきます。
これが、意外と重労働。みなさん、徐々に無言に。(;^_^A
藍の学校3

何とか出来上がった染液に、布地を入れ空気に触れないようにしつつ、ムラにならないように染液の中で15分ほど泳がせます。
そして桶に水を溜め、布地を入れ、染液を流しだすと水中酸化で綺麗な水色に染め上がります。
藍の学校2

みなさんに笑顔が広がり、ほっとひと安心。
揉み出しの苦労も忘れるほど、きれいに染まりました。
今回は、名古屋や東京、米沢、県内では会津坂下町からもご参加いただきました。
遠方よりありがとうございました。
次回もぜひご参加ください!

稲作技術検討交流会(会津)

会津は、千葉県と同じ面積があるほど広いです。そのほとんどは山で、山からの水を引いて各地で農薬を使わない稲作が行われています。今年は、会津若松市の長尾好章さん、喜多方市熱塩加納町の大竹久雄さん、猪苗代町の土屋直史さんのところを見学しました。

長尾さんは、会津盆地の真ん中で自然栽培のお米3haと枝豆、ハウストマトなどの複合経営を行っています。60gの筋まきで育てた苗を植え、除草は機械除草一回のみで、あとは稲の力に任せ、野菜に労力をまわすようにしています。収量は5俵もいきませんが、それで構わないとのことでした。後で見学した土屋さんたちと一緒に自然栽培米を使って地元の会津娘(高橋庄作酒造)に仕込んでもらったお酒を自己販売しているとのことです。仲間の高階さんが酒販免許も取得しているとのことでした。昨年の仕込み量は2千リットルでしたが、今年は倍に増やすとのことです。

大竹さんは、山裾に広がる田んぼにおいて10haのうち6haを有機栽培しています。これまでは紙マルチ抑草を図ってきましたが、労力やコストの面から「脱」紙マルチを模索しています。田植え二日後に酒カスペレットを10アール20kg散布したところ、前年度多発したヒエが風が吹いた際に抜けてしまったそうです。トロトロ層が即席に形成されたのでしょうか。参加者みな、大竹さんの話に聞き入っていました。

土屋さんは、標高550mもある稲作限界地帯においてお父さん、お兄さんと共に、飼料米10haをはじめ稲作、野菜や花栽培などを大規模に行っています。ご本人は、亀ノ尾、ササシグレ2haを自然栽培していました。自家製ボカシで育苗した苗を、坪80株で密植し、中耕を5回行っているそうで、冷害に遭わなければ順調に稲刈りできそうでした。亀ノ尾は普通草丈が1.5mぐらいになるのですが、高冷地のせいか亀ノ尾と思えないくらい草丈が低かったです。ササニシキとササシグレは吸肥力が強くて自然栽培に適しているとのことでした。

福島県の中の会津だけとっても、多様な有機稲作が行われています。そして、皆さん毎年進歩しており、中通りや浜通りの参加者にも刺激になったと思います。参加者は、昼食に立ち寄った喜多方ラーメンの人気店、一平で千円のスペシャルラーメンを注文していました。みんなよく食べる。農家の元気の源はやはり食べることのようです。

長尾さん水田
長尾さん水田、葉色が薄い

大竹さん水田
大竹さん水田、今年は雑草も抑えて多収が期待できそう

大竹さん酒粕ペレット
大竹さんの酒粕ペレット(水分調整は米ぬか使用)

土屋氏水田
土屋さん水田、向かって左がササシグレ、右が亀ノ尾

野菜の技術検討交流会 報告

7月25日、郡山市の佐藤喜一さん(ケルプ農場)、田村市船引町の大河原伸さんと渡部芳男さん(日本エゴマの会・ふくしま)の畑を見学しました。

佐藤喜一さんは、原発事故で7割の消費者を失いました。それまで行ってきた養鶏をやめ、野菜も自然栽培に転換し、自家採種を行いました。山あいの造成地で野菜と麦類、雑穀を栽培しています。リンゴ、モモ、梅の自然栽培も始めました。今度、養鶏を再開するそうですが、そのための雑穀も自ら栽培して、あまり物を与えることはしないそうです。こだわりはハンパありません。

大河原伸さんも原発事故で消費者の2/3を失いました。ガリ版で1,300回を上まわる発行を続けてきたニュースレターも途絶えてしまいました。再起をかけて直売所併設のレストラン建築を一念発起しました。しかし、そのための資金、3,000万円!を銀行や金融公庫から断れてしまいました。止むを得ず口コミで資金援助を親戚、友人、知り合いなど多方面にお願いしたところ、資金が集まり、レストラン「えすぺり」の建設ができました!今は、息子の海くんのお嫁さんで、元オルガン堂の料理人・倫子(ともこ)さんが料理担当、伸さんご夫婦は以前のように田畑に専念できるようになりました。新しい消費者開拓で始めた「月一クラブ」という野菜と加工品の宅配も200戸になりました。

渡部芳男さんは、今から45年前に福島で先駆的に有機農業を始めた故・村上周平さんを引き継いでエゴマ栽培を行っています。エゴマはイノシシもシカに食べられることもなく、中山間地で安心して栽培できます。油は不飽和脂肪酸が含まれて健康の面から注目されていることはいうまでもありません。エゴマ粕使ったバイオガスプラントもあって、液肥を有効活用しています。参加者からエゴマ栽培の留意点について質問が相次ぎました。

見学されていただいた農家は、三者三様で、畑には農家の個性が現れていました。有機農業は「生き方」であり「自己表現」であることを再認識しました。

野菜技術検討会 4
佐藤喜一さんのネギ

野菜技術検討会 5
佐藤喜一さんのリンゴ苗木(2年目)

野菜技術検討会 2
大河原伸さんの説明

野菜技術検討会 3
えすぺりのランチを説明する元・オルガン堂料理人 倫子さん

野菜技術検討会
渡部芳男さんの説明
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福島県有機農業ネットワーク

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