南相馬市にてNPO法人あさがおさんと共同事業の打ち合わせ

【寄付募集中!】
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5107001/

浜通りの復興はまだ道半ば。農業はこの地域の基幹産業であり、同時に多くの人を結びつける機能も持ち合わせています。
弊団体は南相馬市鹿島区で、障がい者のための福祉事業を展開しているNPO法人あさがおさんと共同で、人と人とを繋ぐコミュニティカフェの開設を目指しています。
新たに県営復興住宅に移ってきた避難者や、農業者、障がい者が交わる新たなコミュニティを創りたい!
先日その打ち合わせを行いました。
あさがお打ち合わせ
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「健康な土づくり研修会」報告

1月20日に、郡山市にある福島県農業総合センターにおいて、弘前大学教授杉山修一氏の講演会等が行われました。

杉山氏は、奇跡のリンゴで有名な木村秋則さんのリンゴ畑の調査をしておられます。それによると、木村さんのリンゴは無農薬で化学肥料も堆肥も有機肥料も使わないにもかかわらず、慣行の7−8割の収量をあげています。病班は出ますが広がず大きな被害にはなりません。害虫もみられますが、被害が拡大しないことから天敵によって食べられてしまっているようです。盛岡市で木村さんのやりかたをまねた「模倣園」を7年間にわたって実践してきましたが、ほぼ収穫皆無でまだうまくいっていません。奇跡のリンゴが奇跡でなくなる目処はまだたっていません。

杉山氏は、水稲や畑の自然栽培も調査しています。水稲では、宮城県涌谷町で40ヘクタールの水稲栽培を行い、平均で8俵の収量をあげている黒澤重雄さんを調査しました。黒澤さんの水田は、他の自然栽培や慣行栽培に比べて、生育後期の窒素供給が高いことが明らかになりました。施肥をしていないのに窒素供給が高いのは、雑草が少ないので株元に光が差し込み、土壌表面で独立栄養型の窒素固定が行われていること、代掻きや中耕除草を行うことで養分が有効化していると考えられました。

畑の自然栽培においても窒素供給が肝要であるとのことですが、水田に比べてまだ展望は立っていないように思われます。畑は土の中に酸素があるので、微生物が土の腐植を分解するので、常に有機物を補給しないと土が痩せてしまいます。畑は水を排水しないと酸素欠乏になってしまいますが、その排水で養分も流亡してしまいます。さらに、畑では独立栄養型の窒素固定菌はあまり働きません。1つの方法は、炭素/窒素比が高い(目安が40程度)堆肥を投入することにあるようです。投入をしないなら、緑肥や雑草を活用することです。


続いて、郡山市にて親子三代で有機農業を40年以上にわたって営んできた石澤智雄さんから実践報告がありました。石澤さんは10年前から自然栽培にも取り組んでいます。具体的には、水田では冬の間、畝を立てて土を乾かすことで雑草を抑制することに成功しました。収量は5俵レベルですが、黒澤さんをまねて収量の向上を図る計画とのことです。ニンジンでは緑肥と組み合わせることで雑草抑制にもつながりました。ニンジンで作ったジュースは味がよいと好評です。

最後に、試験結果の発表がありました。福島県には有機農業推進部局があるのが心強いです。今後も技術開発の連携をしていければと思います。

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Yahoo!基金で寄付を募集しています

このたびYahoo!基金のご協力により、募金サイトを立ち上げることができました。

集まった寄付金で、浜通り地区の農業の復興の一助となるよう、活動していく所存です。

まずは多くの方に、このサイトをご覧いただきたく、皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

http://donation.yahoo.co.jp/detail/5107001/

12/3.4 浜通りモニタリングツアーを開催しました!

2016年12月3日〜4日にかけて、浜通りのモニタリングツアーを開催いたしました。
震災から5年7ヶ月が経過し、復興の状況は福島県内でも地域によってずいぶんと異なってきています。避難を余儀なくされた浜通りの一部地域では帰還が始まり、復興住宅もでき始めていますが、まだ先の見えない状況が続いています。
そんな中で、これまでふくしま有機ネットの事業を通してつながった方々と、浜通りの現場を訪れながら、農業を軸にした今後の交流や支援のあり方について考える場にしたいと考え、モニタリングツアーを企画しました。

【1日目】
まず始めに、南相馬市小高区のある、根本洸一さんの畑と田んぼ見学させていただきました。小高区は今年(2016年7月)に避難解除になりました。震災後は、仮設から通いながら農業を続けてこられました。
かぶやレタス、キャベツなど冬野菜が立派に育っています。また、今年は雄町という酒造好適米の栽培に取り組まれました。雄町は背が高く、稲が倒れるのではないかと心配しましたが、見事に収穫されました。この酒米は郡山市の仁井田本家さんで加工され2月にはお酒になる予定です。
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2件目は、南相馬市原町区の杉内清繁さんの菜の花畑です。今年は面積を大幅に拡大されました。10月以降、天気の悪い日が続き、なかなか種まきができなかったそうですが、芽が出始めている畑もあり、春の菜の花畑が楽しみです。
宿泊は南相馬市鹿島区の塔前の家という農家民泊で、杉内さんご夫妻を囲み、南相馬の実情をうかがいつつ、楽しい交流の時間となりました。
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【2日目】
2日目は、相馬市にある大野村農園の菊地さんの鶏舎と畑に伺いました。菊地さんは震災後にUターンされ、就農されました。鶏にとって心地よい環境をつくること、クズ大豆や小米、魚のアラなど地域のなかで餌を循環させることなど、その取り組みは参加者のみなさんも興味深く聞いておられました。まだ生温かい生みたての卵を採る体験もさせていただきました。大小さまざま、命をいただくんだなと感動的。
そして、今年は長年探し続けられた相馬市の伝統野菜である相馬土垂の復活にも取り組まれました。来年はさらに栽培を増やすとのことで、今から楽しみです。
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続いては、新地町の果樹園マルショウ、畠利男さんのりんご畑です。ネオニコチノイド系農薬を使わず、慣行栽培の半分以下の農薬で育てられています。また化学肥料は一切使われていません。震災前はすぐ近くの港で海水を採りに行かれていましたが今は日本海側までとりに行かれています。畑でかじるりんごはまた格別においしい!参加者のみなさんにも笑顔がこぼれます。
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まだまだ厳しい状況はありますが、これからのつながり方や支援について考えるひと時となりました。来年以降も継続して、多くの方に福島に来ていただく取り組みを続けていきたく思っています。

畜産技術検討交流会(石川町、11月22日)

もう1週間が経ってしまいましたが、福島県の畜産地帯、石川町で搾乳農家と繁殖牛農家(大平理事)を見学しました。

ちょうど、トリインフルエザが日本と韓国で発生しました。この件については、個人的見解として述べたいと思いますが、家畜を狭いところに閉じ込めて運動をほとんどさせず、遺伝子組み換えの輸入飼料をたくさん与え、家畜ふん尿を資源というよりは廃棄物として処理するなど、工業的畜産には多くの問題があります。

見学した農家では自家産の飼料や地域で生産されたホールクロップサイレージ稲を使うことで、輸入飼料を減らそうとしていました(それでもゼロではありません)。

そもそも、農家には庭先養鶏、庭先養豚、役畜としての牛や馬など必ず家畜がいました。

畜産のゴールは「家畜がある暮らしと社会の復元すること」にあります。箇条書きになりましが、そのためには:

・昔ながらの家畜との関係の回復
 庭先養鶏、庭先養豚
 地域資源の有効利用
 養蚕、養蜂
 養魚

・新しい視点の取り組み
 獣害対策としての放牧:見晴らしがよい、動物がいる
 家畜で耕す:チキントラクター、放牧養豚
 家畜福祉:十分な運動、去勢しない
 いやし:アニマルセラピー
 アトピー、アレルギー改善
 食農教育:屠殺、解体、動物のしくみ説明
 健康のための畜産物(肉、油、卵、乳製品、その他)
 周年放牧

大平さんのところでは、前日に生まれたばかりの仔牛をみることができました。

仔牛@大平さん

生まれたばかりの仔牛

牛丼ランチ@大平さん

石川牛と庭のトリの卵でランチ

プロフィール

Author:福島県有機農業ネットワーク
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