有機栽培果樹の技術検討交流会(7月4日) 報告

会津若松市で会津身不知柿(渋柿)を栽培するしぶ川吉美さん、柳津町でブルーベリーを育てる金子勝之さんのところにおじゃましました。大雨が心配されましたが、雨も小ぶりで会をぶじ終了することができました。

しぶ川さんは、2ヘクタールで身不知柿を化学合成農薬、肥料を一切使わず育てています。穫れた柿は著名人などに高値有利販売しているそうで、従業員とアルバイトなどを年間多数雇用するやり手の方です。「会津農書」を世界遺産に登録することにも尽力されております。
 柿園を開く時は、緑肥のソルゴー(品種スダックス)を播き、硬くなるまで伸ばしてから、刈り取り果樹園へお炭素供給とソルゴーの根っこによる土壌物理性改良を2年ほど行った後、柿の苗木を植えました。水田転作したところなので、土壌改良したしぶ川さんの柿と比べて、隣の土壌改良していない柿は生育が貧弱でした。苗木も、台木となる品種の種を播き、その上に身不知柿の枝を接ぎ木おり、ほかの農家のように苗木を買ってはいません。仕立てはリンゴの木のように枝がしなっていました。しなっている方が、風の被害もないのだとか。まるで柳のようでした。摘花、摘蕾を人手をかけて確実に行い、葉っぱの枚数に比較して余裕のある結実をさせます。高値有利販売をしているから、よいものだけを目指しているようです。柿の木は放任すると樹高が高くなる高木で、昔、柿は全て無農薬、無施肥でしたが、それでも収穫はありました。柿は果樹の中では日本の風土に合っています。現在の商業生産では樹高は低く抑えて、管理と収穫を容易とします。柿の木に適した土の条件、木が持っている元々の性質を発揮させてこそ、無農薬が可能となる思いました。

続いて、金子さんのところにおじゃましました。金子さんは、地熱発電所がある柳津町西山温泉でブルーベリーを無農薬栽培しています。今から30年前に下の娘さんが生まれた時に記念に植樹したのが始まりでした。地熱発電所建設のために土を埋めたところだったので、痩せていて、籾殻やダムから流木などをもらい受け、溝を掘って投入を続けました。今では土がふかふかです。冬の積雪も2mを超えますが、ブルーベリーは豪雪地帯に適しているそうです。今では30アールのブルーベリーを、収穫冷凍してジャムや加工原料としています。完熟で収穫しているので、出荷はごく限られた量だけです。金子さんの人柄もあり、熱心なファンがいて、我々が見学した翌日も収穫体験に来ていました。周辺は里山に囲まれて生態系は豊かです。もしかしたら、こうゆうところが無農薬の果樹栽培に適しているのかもしれません。

お二人を通じていえるのは、土つくりのこだわり、果樹の特性を把握した剪定と管理を行っている点でしょうか。しぶ川さんのところも金子さんのところも熊が出るそうですが、全く気にしていません。野生動物と共存するのは当たり前だとおっしゃっていたのも印象的でした。

果樹検討会
ピンクのシャツがしぶ川さん(しぶは旧字)。2時間しゃべりっぱなしでした。

果樹検討会 2
合成農薬も肥料もいっさいなしの柿園。

果樹検討会 3
金子さん(右端)のブルーベリー園

果樹検討会 4
結実中の実

果樹検討会 5
金子さん自家製のチーズケーキにブルーベリーてんこ盛り
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