スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

福島県農業の現状

神戸の団体から「報道では伝わらない、福島県農業の現状を教えて欲しい」という要望がありました。
以下は私の目から見た状況です。このブログでも紹介させていただきます。


福島県農業の現状

 報道はある一面的なものであり、なかなか福島県農業(広く福島県経済の状況でもある)の本当の状況は全国の皆様には伝わりにくいものがあります。当福島県有機農業ネットワークは、「今、必要なのは、福島県農業者がまず寄り添うこと」との認識のもと活動を開始しています。以下、福島県農業の現状は次のとおりです。

■ まず、緊急で取り組まなければならないこと
風評被害により福島県農産物は今販路を失っています。早く、復活させないと経営的にいきづまります。流通系は不特定多数の消費者を相手にしている関係上、風評被害をまともに受け、本格的に復活するには時間がかかります。そこで、福島県農業者から全国の消費者に直接お買い求めいただく方法、いわゆる「顔が見える関係」を少しずつ増やしていく必要があります。遠い道のりですが、ここから始めるしかないのです。
  ぜひ、お友達ぐるみ、職場ぐるみで「福島県の安全でおいしい農産物」をお買い求め
いただきたいと思います。

■ 風評被害の状況
福島県の農産物の「風評被害」と言っても、実は一色たんではなく、色々と変化があります。3・11震災直後は、福島第一原発事故の影響により「出荷停止」の農作物が多かったため、それ以外のものも売れない状況がありました。しかし、5月頃から徐々に回復の傾向がありました。初夏に至り、稲わらを食べた牛の肉から基準以上の放射性物質が検出され、再び被害の復活となります。ちょうどこの頃、福島県産の「桃」の出荷時期を迎えていましたので、この風評被害の影響を果樹農家がまともに受けた形になりました。その後、また回復基調になったのですが、11月に至り、今度は福島県産の「お米」の一部から基準値を超えるものが発見されました。これは、県が検査して安全宣言していたのに、それをすり抜ける形で基準以上のものが出たため「県の検査は信用できない」というようになってしまいました。これ以降、米だけでなく「福島県の農産物自体をとりあえず避ける」という傾向になり、現在は、福島県産の農産物全体が売れにくい状況になっています。「とりあえず福島県のものは食べないようにしよう」という消費者の意識が強いため(こうなると風評被害などというレベルではなく「確信」をもって福島県産を避けるという行動になります。)、問題の根は深く、残念ながらこの状況は長く続くということを覚悟しなければなりません。

■ 福島県農家はどのように努力しているか
じいちゃん、あばあちゃんでも「セシウムには134と137がある」と話す程、福島県農家は勉強しています。土壌のセシウムの濃度を下げたいということで一生懸命、畑を耕している人もいます。放射能の測定も、県の検査は行っていますが、さらに民間の放射能測定を有料で受けたりしています。福島県農家の気持ちとしては、国の基準(今度100ベクレルに下げようとしています)などということではなく、少しでも放射能があるものは基準内でも出したくない、という気持ちが強くあります。当福島県有機ネットワークでもベラルーシから放射能測定装置を入れ、まもなく自主測定体制を整えます。このように、システムとして、また農家自身にも放射能に対する意識が福島県農家には非常に高いので、大きく放射能を含むものが流通する可能性はまずありません。こんなに、放射能に対して取り組んでいる県は他にはないと思いますので、もしかしたら、日本で一番、福島県産が放射能に関して安全かも知れません。

■ 食品と放射能
知られていないことがあります。それは「植物は強く、放射能を根から身にあまり吸い込まない」ということです。空中放射線が高い、土壌が汚染されている、米から検出された、計画的避難区域で産出された砂利を使ったマンションから高い放射線が検出された・・・このような部分だけが報道されるものですから、誰だって福島県の農産物も汚染されているのではないか・・と考えるのは当然かも知れません。でも、ほとんどの農産物からは放射能は検出されないのが現実です。ただし、残念ながら出やすいものもあります。それは、野生のきのこ、ブルーベリー、ゆず等です。果物も規準の10分の1以下ぐらいですが、出る場合があります。米も山からの水を使っている水田は出ることがあります。これは山が汚染されているからです。私たちは、安全安全とばかり言っているのではなく、出やすいものもちゃんとこのように説明しています。出やすいものはより厳密に放射能の管理をしています。
このように、福島県産農産物の99%は放射能に関して実は安全な状況であるという現実をご理解いただきたいのです。

■ 福島県農家の悩み
このように勉強をし、収入が少ないのに放射能の二重チェックをしても、売れません。
それは、全国の多くの方が「とりあえず福島県のものは食べない」と思っているからです。これだと、福島県農家がどんなに努力しても解決の糸口が見えないことになります。どこまで努力すればいいんだ、いつまで我慢すればいいんだ、この「先の見えない状況」が福島県農家の一番の悩みなのです。特に今は1月で、今年の作付を計画する時期ですが、売れにくいとすれば今年どれくらい作付すればいいかも分かりません。
特に、今の時期は農作業が少ない時期ですので、このように悩む方が多いのです。

■ 全国の皆さんにお願いしたいこと
① 福島県の農産物を「食べて応援」してください。こんなに安全には気をつけていますから。
② 具体的には、次のホームページでは、風評被害で苦しむ福島県農産物のネット直販を行っています。県内29農家の農産物を扱っています。ご注文をいただくとほぼ3日後には、お手元に新鮮でおいしい福島県農産物が届きます。クレジット、コンビニ決済もできます。
 グーグル・ヤッフー等の検索エンジンで「二本松農園」で検索!
 (二本松農園では福島県有機農業ネットワークと連携しています。)
③ 首都圏等で直接販売できるスペース等を貸してください。二本松農園では車で直接福島県農産物を販売する活動を行っています。
④ 今、特に有機「米」農家が売れなくて困っています。
当福島県有機ネットに、お電話いただければ、米農家から直接お電話させていただき、価格や送料について説明させていただきます。

■「助けたい」が経済を支えようとしている。
福島県は今溺れかかっています。助けてください。助けたいという気持ちが、福島県の経済を支えることにつながっていきます。

【文責】
 福島県有機農業ネットワーク事務局長 齊藤登
 TEL 0243-24-1795 E-mail s@farm-n.jp
スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

プロフィール

福島県有機農業ネットワーク

Author:福島県有機農業ネットワーク
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。