12/3.4 浜通りモニタリングツアーを開催しました!

2016年12月3日〜4日にかけて、浜通りのモニタリングツアーを開催いたしました。
震災から5年7ヶ月が経過し、復興の状況は福島県内でも地域によってずいぶんと異なってきています。避難を余儀なくされた浜通りの一部地域では帰還が始まり、復興住宅もでき始めていますが、まだ先の見えない状況が続いています。
そんな中で、これまでふくしま有機ネットの事業を通してつながった方々と、浜通りの現場を訪れながら、農業を軸にした今後の交流や支援のあり方について考える場にしたいと考え、モニタリングツアーを企画しました。

【1日目】
まず始めに、南相馬市小高区のある、根本洸一さんの畑と田んぼ見学させていただきました。小高区は今年(2016年7月)に避難解除になりました。震災後は、仮設から通いながら農業を続けてこられました。
かぶやレタス、キャベツなど冬野菜が立派に育っています。また、今年は雄町という酒造好適米の栽培に取り組まれました。雄町は背が高く、稲が倒れるのではないかと心配しましたが、見事に収穫されました。この酒米は郡山市の仁井田本家さんで加工され2月にはお酒になる予定です。
S__9150472_convert_20161227184908.jpg

S__10092587_convert_20161227185403.jpg


2件目は、南相馬市原町区の杉内清繁さんの菜の花畑です。今年は面積を大幅に拡大されました。10月以降、天気の悪い日が続き、なかなか種まきができなかったそうですが、芽が出始めている畑もあり、春の菜の花畑が楽しみです。
宿泊は南相馬市鹿島区の塔前の家という農家民泊で、杉内さんご夫妻を囲み、南相馬の実情をうかがいつつ、楽しい交流の時間となりました。
S__9150483_convert_20161227185013.jpg

15284119_1826742197595232_9047728800381197977_n_convert_20161227183609.jpg

【2日目】
2日目は、相馬市にある大野村農園の菊地さんの鶏舎と畑に伺いました。菊地さんは震災後にUターンされ、就農されました。鶏にとって心地よい環境をつくること、クズ大豆や小米、魚のアラなど地域のなかで餌を循環させることなど、その取り組みは参加者のみなさんも興味深く聞いておられました。まだ生温かい生みたての卵を採る体験もさせていただきました。大小さまざま、命をいただくんだなと感動的。
そして、今年は長年探し続けられた相馬市の伝統野菜である相馬土垂の復活にも取り組まれました。来年はさらに栽培を増やすとのことで、今から楽しみです。
S__9150466_convert_20161227184815_convert_20161227184846.jpg

15317786_1320676198007556_5439413267979893757_n_convert_20161227184740.jpg

続いては、新地町の果樹園マルショウ、畠利男さんのりんご畑です。ネオニコチノイド系農薬を使わず、慣行栽培の半分以下の農薬で育てられています。また化学肥料は一切使われていません。震災前はすぐ近くの港で海水を採りに行かれていましたが今は日本海側までとりに行かれています。畑でかじるりんごはまた格別においしい!参加者のみなさんにも笑顔がこぼれます。
S__9150474_convert_20161227184954.jpg

S__9150473_convert_20161227184933.jpg

まだまだ厳しい状況はありますが、これからのつながり方や支援について考えるひと時となりました。来年以降も継続して、多くの方に福島に来ていただく取り組みを続けていきたく思っています。

福島県農業総合センター主催のセミナーに参加しました

福島県農業総合センター・有機農業推進室主催の有機農産物マーケティング研修会に参加しました。
講師は宮城大学の@谷口葉子先生。(そのあとにイオンのバイヤーの方)
谷口先生はCSAや提携など、有機農業の消費や流通の研究が専門で、以前、堰と里山を守る会についてヒヤリングに山都町まで来てくれたことがあります。
さて今回はどんな層の人が有機農産物を買ってくれているのかというマーケティングの話で大変興味深いものになりました。
マーケティング研修チラシ

以下、備忘録もかねて講演の内容をまとめました

【マーケットの動向は】
・欧州や米国では毎年10%前後で市場規模が拡大している。ここ10年では欧州で2倍以上、米国では3倍以上に拡大。
・日本は欧米に比べ有機食品購入金額がずっと少なく、成長の潜在能力は高いと言える(かも)。
・日本の有機JAS各付け数量や圃場面積は年率3%前後の増加しているものの、市場に有機食品が占める割合は0.2%程度
・それに対し、デンマークは7.6%、スイス7.1%、米国5%、フランス2.6%、イタリア2.2%など
・日本の消費者の有機農産物に対する評価は「安全」「美味しい」「健康を改善」「自然環境の保全」などで半数以上の人が評価し、関心がある、大いに関心がある人も合わせて56%と高く、今後購入したいかという問いにも57.5%が購入意欲を示している。
・ここに「態度と行動のかい離」が見られる。
・関心があり、購入したい人は半数以上。でも市場に占める割合は0.2%。原因は何か?
大手流通のイオンも参入。
・有機農産物は作れば売れる時代になってきた? 現在、東北地方の有機農産物は圧倒的に供給不足でイオンも供給元を探している。

【ターゲットは誰か? どんな人なのか?】
(アンケート調査から消費者の動向を分析)
・原発事故直後のアンケートから、有機野菜をたまに購入する~定期的に購入する人のグループの中には、事故を機に「有機野菜を買い控えているものがある」人が40%弱(38.5%、34%、39.8%)いて、普段ほとんど有機野菜を買わない人のグループ(同22.4%、29.2%)よりも高い。⇒有機野菜を買う人ほど福島産を避ける。
・一方で「支援のためにむしろ積極的に購入している」人が日頃有機野菜を購入する人の中には11.4%、15.7%、12.9%と、普段ほとんど有機野菜を買わない人のグループ(7.6%、8.5%)よりも高い。⇒有機野菜を買う人で、福島を支援するという利他的気持ちが強い。
・つまり有機野菜の購買層には、放射性物質に対する反応で二極化(避ける派と支援派)傾向が見られる=有機農産物の購買層は多様であることを示している。
・有機野菜に支払ってもよい価格水準は、購入頻度の高い人ほど支払ってもよいと考える価格水準は高くなる。(3割以上高くてもOKが半数以上)
・デモグラフィック上の特性は、購買層は学歴、収入が高く、配偶者と同居している。ただし、性別、年齢、職業、同居している子供の有無とは関係ない。(購入のきっかけは妊娠、出産が多いが)
・Schwartsの10種の価値から購買層が重視しているのは
「博愛」⇒環境保全、生物多様性など
「慈善」⇒家族愛、友人への愛など
さらにコアな購買層は
「安全」⇒健康、自分の安全など
「自主独往」⇒自己の裁量を重視するなど
・上位概念は「自己超越(利他性)」「保守」「変化受容性」
・これらからも購買層の多様性、購買動機の複雑さがみられる
シュワルツの10の価値
購買層の価値

購買層の分類(普段食べている野菜の35%が有機野菜の人)
・安全・利他⇒「安全」「博愛」を重視。一番大きなグループ。
・自立・利他⇒「自主独往」「博愛」を重視。次に大きなグループ。
・快楽・安全⇒「快楽」「安全」を重視。利己的価値を重視
・自己高揚⇒有機を食べる人には少ないグループ。一部の消費者にとってはむしろ重要な価値。
・価値の発見が大切。モノだけでなくコトで考える。Value of moneyを考えること。
・業界内の共有資源の充実化⇦これこそがふくしま有機ネットの役割ですね。
まとめ
・日本の有機食品市場は成長の潜在力が期待
・消費者の関心は高いが、実際に購入者はわずか
・購入層は多様性があり、細分化した層に適したアプローチが功を奏することもある
・有機農産物の価値を言としても捉え、消費者のどのようなニーズを充足できるか考える

会場には福島県有機農業ネットワークの会員の方も多数いらっしゃっていました。今後の有機ネットの活動に活かせるよう、会員の方ともこの内容を共有できたらと思います。

畜産技術検討交流会(石川町、11月22日)

もう1週間が経ってしまいましたが、福島県の畜産地帯、石川町で搾乳農家と繁殖牛農家(大平理事)を見学しました。

ちょうど、トリインフルエザが日本と韓国で発生しました。この件については、個人的見解として述べたいと思いますが、家畜を狭いところに閉じ込めて運動をほとんどさせず、遺伝子組み換えの輸入飼料をたくさん与え、家畜ふん尿を資源というよりは廃棄物として処理するなど、工業的畜産には多くの問題があります。

見学した農家では自家産の飼料や地域で生産されたホールクロップサイレージ稲を使うことで、輸入飼料を減らそうとしていました(それでもゼロではありません)。

そもそも、農家には庭先養鶏、庭先養豚、役畜としての牛や馬など必ず家畜がいました。

畜産のゴールは「家畜がある暮らしと社会の復元すること」にあります。箇条書きになりましが、そのためには:

・昔ながらの家畜との関係の回復
 庭先養鶏、庭先養豚
 地域資源の有効利用
 養蚕、養蜂
 養魚

・新しい視点の取り組み
 獣害対策としての放牧:見晴らしがよい、動物がいる
 家畜で耕す:チキントラクター、放牧養豚
 家畜福祉:十分な運動、去勢しない
 いやし:アニマルセラピー
 アトピー、アレルギー改善
 食農教育:屠殺、解体、動物のしくみ説明
 健康のための畜産物(肉、油、卵、乳製品、その他)
 周年放牧

大平さんのところでは、前日に生まれたばかりの仔牛をみることができました。

仔牛@大平さん

生まれたばかりの仔牛

牛丼ランチ@大平さん

石川牛と庭のトリの卵でランチ

10/29南会津・馬場さんの「手塩にかけた豆料理」国立市 まんまる食堂で開催しました

10/29(土)、南会津・馬場さんの「手塩にかけた豆料理」を
国立市にある、まんまる食堂さんで開催しました。

まんまる食堂さんは助産院が運営されている食堂で
「ごはんは食から、からだのこと、いのちのこと、地球のころをもっと知って欲しい。
という想いをこめて。そして、様々なつながりを大切に。』をコンセプトにした、
何とも「ほっこり」する雰囲気の素敵な素敵なお店です。

今回は南会津の馬場さんご夫妻が
自然栽培で育てた黒豆をつかった「豆腐づくり体験」や
紙芝居を用いて、馬場さんのお子さん(三男)の野菜嫌いや
アレルギーをおもちの方との出会いをきっかけにした
農業への取り組みをお話したり、打ち豆の体験を行いました。
縮小紙芝居

そして、お母さんたちに、レトルトなどの簡易な食べ物は便利だけれども
子育ても料理も手塩にかけて、ぜひ手料理をお子さんに食べさせてほしいと
お伝えしました。
縮小打ち豆

お昼ごはんには、馬場さんのお米(ササニシキ)、にんじんをはじめ、
二本松市の大内督さんの有機じゃがいも、有機玉ねぎ、
同じく二本松市の菅野瑞穂さんの小かぶ(栽培期間中農薬、化学肥料不使用)などを使用。
デザートに新地町の畠さんの特別栽培のりんご
それぞれの生産者の方々の栽培方法、栽培地域などもご紹介させていただきました。
縮小ランチ


参加者のみなさんからは
 「食事も育児も『手をかけて』とおっしゃっていたのがとても印象的でした。
 手をかけること=愛情、尊敬だと思います。
 気持ちをこめて、日々、口に入れる食べものについて、考えていこうと思います。
 玄米と大豆は日本人の天食。大切に守り続けたいです」
 「大変美味しくいただきました。お話も心に響きました。
 『手間をかける』こと、『命を大切にする』ことを、実践してゆきたいと思います。
 人にも食べものにも自然にも、生きているもの、命あるものに、
 愛をもって向き合ってゆきたいなと思います。
 素材の美味しさと愛情たっぷりのお料理で幸せでした。
 日々の暮らしに活かしてゆきます!」
などなど、たくさんの感想をいただきました。

ご参加いただいた皆様、
そして多大なるご協力をいただいた、「福島とつながる種まきプロジェクトネットワーク」の皆様
まんまる食堂の皆様、本当にありがとうございました。

縮小集合






10/22(土)エゴマの学校 3限目 収穫!を開催しました

10/22(土)、田村市船引町にある、日本エゴマの会・ふくしまにて
エゴマの学校 3限目 「収穫」を行いました。

これまで、1限目(7月)は「定植」、2限目(8月)は「摘芯」を行って
きましたがいずれも、すっきりしないお天気でした。
しかし!今回は晴天に恵まれ、「本気」の収穫!!
エゴマの収穫は適期を逃してしまうとすべて種が落ちてしまう
ため時間との戦いでもあります。
首都圏からもご参加頂き、総勢17名で行いました。

汎用コンバインを使われる農家さんもいるそうですが
エゴマの品質を維持するため、エゴマの会の渡部さんは
草刈り機でエゴマの株を切り倒していきます。
そして、切り倒した株をブルーシートに集め、
あとはひたすらエゴマの種をたたき落としていきます。
3tataku2.jpg

簡単そうに見えるのですが、なかなかの力仕事。
そうこうしているうちに、あっという間のお昼になりました。
3lunch.jpg

1時間ほどの休憩時間に自己紹介をしたり
エゴマのアイスを頂いたりして作業再開です。

やってもやってもなかなかゴールが見えません。
後半は皆さん、無言で集中してやりきりました!!!
3furui.jpg

「疲れけど充実した1日でした」
「エゴマの収穫の大変さがわかった」
「早く油に搾りたい」など
うれしいご感想もいただきました。

参加者の皆さん、エゴマの会・ふくしまの渡部さんご夫妻
ありがとうございました。

次回は年明け1月以降に、皆さんで定植・摘芯・収穫してきた
エゴマを搾り、エゴマ油を作ります。
詳細が決定しましたら、改めてご案内いたします。

ひとまず、収穫お疲れ様でした!
3shuugou.jpg







プロフィール

Author:福島県有機農業ネットワーク
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR